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小説を書く意義小説を書くことの最大のメリットは神の視点が身に付くことです。 作者は登場人物に苛酷な体験をさせます。 失恋、失業、災害、対立。 でも最後には何もかも上手く行くことを知っているから、安心して書けるんですよね😁 良い人には納得の結末。 悪人には悪業にふさわしい結末があります。 神の目から見れば、人生も同じと思います。 次の辻を...
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ニーチェの『曙光』~いまだ光を放たざる、いとあまたの曙光あり宇宙に幾多の星が瞬くように、海の底にも数え切れないほどの光の萌芽が眠っている。 《いまだ光を放たざる、いとあまたの曙光あり》 インドの古典『リグ・ヴェーダ』の一節を胸に浮かべながら、アルはシートに深く身を沈め、未だ見ぬ光の萌芽を思った。 陽は落ちても、また立ち上り、永遠に海を廻る。 アルが本当に掘り出したいのは海底に眠...
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WALL-E(ウォーリー)痛烈なる社会風刺と第二の創世記宇宙コロニーを舞台に、大量消費社会と機械化文明を風刺するロボットアニメの傑作。人々は皆肥大化し、完全自動化された町で、コンピュータに管理され、他人と顔を合わせることもなく、移動マシンに乗って暮らす彼らの姿は未来の人類を思わせる。エヴァを追いかけるウォーリーの行動は町に大混乱を引き起こすが・・
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獣性のままに生きるか、善性に殉じるか イソップ寓話『善と悪』イエスの言葉を聖なる教えとするなら、イソップ寓話は脈々と受け継がれてきた処世術のようなもの。 岩波文庫いわく『実は、歴史上の人物としてのイソップ(アイソーポス)が作ったと実証できる話はひとつもない、いわば「イソップ風」寓話集であるが、そこには、読み手の立場にょってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている...
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男は死んでも櫻色 (三島由紀夫) / 武士道とは、死ぬ事と見付けたり男は死んでも櫻色。切腹の前には 死んでも生気を失わない様に頬に紅をひき、唇に紅をひく作法があった。敵に封じて恥じない道徳は死の後までも自分を美しく装い自分を生気あるように見せるたしなみを必要とする。散り際の美学を説く三島由紀夫の名言。
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寺山修司の詩『ダイヤモンド』~ほんとに愛し始めた時だけ淋しさが訪れる木という字を一つ書きました 一本じゃかわいそうだから と思ってもう一本ならべると 林という字になりました 淋しいという字をじっと見ていると 二本の木が なぜ涙ぐんでいるのか よくわかる ほんとに愛しはじめたときにだけ 淋しさが訪れるのです 愛さないの、愛せないの (ハルキ文庫) 人は、独りで居る時は、孤独を感じない。 他者の存在を...
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海を想う人の詩海をテーマにした詩集。『存在理由と海の生き物』『海が美しいのではなく 海を想う人の心が美しいのだ』『海が好きというよりは、海に込められた思い出がいとおしいのだ』『海月(くらげ)~ひと夏の命』
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【詩とJAZZ】私の月に会いに行く ~JAZEBOO『Acapulco』【【詩】 私の月に会いに行く】 辛い時、悲しい時 太陽ではなく、月を見上げるのは何故だろう。 同じ天宮に輝く星なのに、太陽ではなく、月に救いを求めるのは……? 昼の中では 自分を知るのが怖くて 瞳を開くのも躊躇われる時も 月明かりの下なら ほんの少し 自分の心を感じることができる 太陽には見せられないものも 月明かりの下なら ...
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成就の秘訣は『根気・本気・運気』 フジ子・ヘミングの『運命の言葉』より波瀾万丈の人生で知られるピアニスト、フジ子・ヘミング氏の著書より名言を紹介。 氏の「正直に生きる」という信条をテーマにしたコラム。
文芸コラム
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詩とエッセイ【詩】 世界であなたほど愛している人はないから - Clair de Lune より恋だけが、真の意味で、人間を完全にする。「異性」という、異質の人間との遭遇。「情熱」という、未知の感情との遭遇。恋は変え、恋は解き放つ。恋とは魂の変容。わたしたちは皆、片翼の鳥なのだ。恋の詩を収録
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寺山修司思想のないものはせめて方法を持て【思想のないものはせめて方法を持て】 酒場がぼくの学校だった ここはことばの暴力教室だ 思想のボクシングジム 自己の絶壁をのぞく勇気を 思想のないものはせめて方法...
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文学・哲学大層な空理空論を吐くくせに、人間として当たり前のことができない『天文学者』~イソップ寓話より「ねえ、先生。空のものは見ようとなさるのに、地上のものは見ないんですかい」大層な空理空論を吐くくせに、人間としてあたり前のことができないような連中にこの話は適用できる。イソップ寓話の有名なエピソードより。
心と生き方のエッセー
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現実を直視する ~人と関わる苦労と喜びを経験しよう有名人も普通の人々です。不機嫌にもなれば、トイレにも行きます。そんな事実は完全に無視するからこそ、空想は完璧なのです。有名人に熱を上げすぎていると、現実の恋愛の可能性の芽も摘み取ってしまいます。生身の人間と向き合えば傷つくこともありますが、努力するだけの価値はあります。
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『愛』が欲しい ~飯島愛の「プラトニック・セックス」より父の躾は厳しかった。例えば、食事中はお茶わん、箸の持ち方に始まり、テーブルにひじをつくと、容赦なく手が飛んできた。もちろん、食事中にテレビを見せてもらったことなんかない。「今日の夕食は何かな」なんて、楽しい想像をしたことすらない。飯島愛ちゃんの自伝『プラトニック・セックス』から抜粋を紹介。淋しい少女時代から最後の日まで愛を求め続けた愛ちゃんの切実な気持ちが伝わってくる良書。突然の死に寄せた哀悼記事です。
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「世話する」と「育てる」は違う子育ての本当の価値が分かるのは、自分の子が成長して親になった時です。子供時代だけを見て正否を決めることはできません。あれもこれも欲張って、子供に高望みしても、孤独で不幸な大人になってしまったら意味がありません。たとえ子供が自分の思う通りに育っても、愛し足りなかった悔いは一生残ります。
エンターテイメント
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音楽・舞踊マイヤ・プリセツカヤの『瀕死の白鳥』 THE DYING SWAN サン・サーンス作曲サン・サーンスの名曲『瀕死の白鳥』は歴史的バレリーナ、マイヤ・プリセツカヤの代名詞でもあります。二分足らずの楽曲の中で、死に向かう白鳥の悲しみや潔さを見事に演じきっています。最後の瞬間まで生きようとする姿は、過酷な監視社会と闘い続けたマヤの生き様そのもの。意志的な美しさに息を呑むほどです。
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漫画・アニメコンピュータに判断を委ねる社会 竹宮恵子の『地球へ・・』が描く先見性未来社会、人々は日常の些細な判断までコンピュータに委ね、安楽な人生を享受していた。一方、成人検査によって超能力を持つに至った新人類『ミュウ』は人類との共存を目指して地球を目指していた。ミュウの長ジョミー・マーキス・シンと、人間社会の指導者キース・アニアンは運命的な出会いを果たし、最後の対決に挑むが、キースがとった行動は意外なものだった。竹宮恵子の傑作SF漫画とその他の名作を紹介。IT社会と現代人の在り方を問うコラム『インターネットが人の価値観や嗜好も支配する』と併せて。
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映画勝者の語る正義に説得力なし 映画『ジョーカー』とホアキン・フェニックスの魅力病苦と貧困にあえぎながらも笑いを忘れないアーサー。しかし格差の壁は厚く、仕事も失い、だんだん心を病んでいく。壊れざるを得なかったジョーカーの狂気をホアキン・フェニックスが好演。
小説と創作エッセイ
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MORGENROOD -曙光オランダの締め切り大堤防(アフシュライトダイク)「そうだ、あなた、大堤防に行ってみなさいよ」「大堤防?」「アフシュライトダイクよ。ゾイデル海と北海を締め切る大堤防。あれを見れば、人間の意思がどれほどの事が...
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SF医療ファンタジー TOWER恋の行方と心の性 ~アドナの苦悩とジュールの診察謎の感染症が拡がる中、アドナはヒトの免疫力を究極まで高める『神の遺伝子』の存在を知り、自らの宿命を悟る。しかし、ジュール医師は、心と身体に問題を抱えるアドナをいたわり、「大事なのはどう生きたいかだ。身体の問題と恋の行方をごっちゃにしてはいけない」と優しく諭す。
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MORGENROOD -曙光オランダの堤防と美しい干拓地 ~北海大洪水の記録(1953年)この堤防はフェールダムの生命線だ。一見、普通のコンクリートダムだが、緻密な計算に基づいて作られた頑丈な堤防だ。だがここ数年、深刻な異常気象が続いている。冬の...